インタビュー フクシマを忘れない会 高橋喜宣さん

この記事は約2分で読めます。

編集部

3月5日、溝ノ口駅 南北自由通路で開かれた 忘れない3.11フクシマの今を写真展示された高橋喜宣さん(フクシマを忘れない会 代表)にお話を伺いました。

Q: ずいぶんたくさん福島の写真が展示されています。福島には定期的に通っていらっしゃるんですか。

A: 2013年から33回行ってきました。年に3~6回です。昨年はコロナ禍のため、なかなか行けませんでした。展示は今年の2月、浪江町に行った時の写真が中心です。

Q: 昨年の忘れない3.11に展示された高橋さんの写真では汚染土が詰まったフレコンが積みあげられていたのに、今年はフレコンが見当たりません。道路もきれいになっている。今まで撮られた写真を追って見ると経過が浮かび上がり、それに伴う疑問も沸いてきますね。

A: 港に作られた漁業作業場を撮りました。外観はとてもきれいだけれど、全く使われていない。石巻市にある大川小学校の側の立て札も撮りました。ここは児童と教員84人が犠牲になったところです。ここまで津波がくると思わず、教員は迎えに来た母親に「お母さん、あわてることはないですよ、ここに居れば大丈夫です」と言って大勢の犠牲者をだした。立て札には津波がきたことが記されているけれど教員のそんな言動は書かれていない。これでは教訓になりません。

Q: フクシマを忘れない会はどのようにして作られたのですか。

A: 昨年この忘れない3.11に写真を展示したところ、読売新聞、東京新聞、神奈川新聞が取材にきました。どこも大きく取り上げてくれたのですが、「どういう団体ですか」と聞かれて、昨年3月に仲間を集めてフクシマを忘れない会 をつくったのです。
今年は7月18日(日)と8月5日(木)に総合自治会館で、映画「無念」を上映します。浪江町消防団のアニメ映画(57分)です。震災のあった日、倒壊した家の下からうめき声が聞こえ、助けようとしたが国から強制退去を命じられ、心を残して撤退した事実に基づいて作られました。ぜひ、ご覧下さい。